伝統が息づく熊本・山鹿から、いざ世界へ
場所
- 車/菊水ICより約15分
- バス/「米の岳農協前」バス停より徒歩10分
- 新幹線/「新玉名駅」より車・タクシー25分
山鹿灯籠まつりで有名な山鹿市にて
熊本初のウイスキー蒸溜所が出来たと言う事で、行って来ました。
案内してくださったのは本坊さん
歴史
山鹿市で有名な山鹿灯籠まつりとは
所長の松下さんにお話しを伺いました。
以前は南九州コカ・コーラボトリングの会社分割で設立されたMCAホールディングス傘下にて焼酎製造を行っていたそうです。
焼酎造りから新たに2021年11月6日
世界を視野に入れたジャパニーズウイスキー蒸溜所として生まれ変わった山鹿蒸溜所
製造及びブレンダーを担当する川野さんも、今までは焼酎造りを行っていましたが、初めてのウイスキー造りという事で、未来に向けて熱い情熱を感じられました。
施設案内
全ての工程がスムーズに行えるよう1つの工場部屋内で完結してますので、
動きやすく仕事の効率も良い作業場になっているとの事でした。
いずれウイスキーがテイスティング出来るように、テイスティングカウンターも作られていました。
特徴
- 国見山系と菊池川水系の良質な深層地下水
- 冬場は-5度、夏は40度という寒暖差
- 熟成に適した湿度の高い土地柄
施設内は蒸溜工程が見学出来るルートもあります。
山鹿蒸溜所のロゴマークは、山鹿灯籠まつりの燈籠をイメージしています。
オリジナルグッズを販売するショップのシャンデリアも、山鹿灯籠まつりとウイスキーの樽を合わせたような作りになっていました。
設備は日本を代表するポットスチルメーカーの三宅製作所の物で、
ネックの間に風船のような膨らみをもつ
バルジ型のポットスチルを使用しています。
一般的な傾向としては、
完成まで
蒸留
蒸留は銅製の単式蒸留器(ポットスチル)で2回行われます。
まず発酵液を初溜釜(ウォッシュスチル)で蒸留し、アルコール度数約20%の留液とします。さらに再溜釜(スピリッツスチル)で蒸留し、最も適した「ハーツ」と呼ばれる中間部だけを取り分けて、最終的にアルコール度数約70%の無色透明の原酒(ニューポット)が生まれます。
樽詰め
- 2021年11月に初めてのニューポットをバーボン樽に樽詰め
ニューポット
- 12月にはシェリー樽も到着し、2022年1月にはピーテッドモルトを使用し、仕込みを行っています。
シェリー樽
ピーテッドモルト
- ウイスキーは最低でも3年は寝かすので最初の完成は2025年になるとのことでした。
どのような味わいになるのか本当に楽しみですね。
近くの観光スポット
八千代座
【国指定重要文化】1910年(明治43年) 建設
今でも歌舞伎公演など定期的に開催されている
山鹿温泉 さくら湯
九州最大級の木造温泉
350円で入浴出来るトロトロで柔らかいお湯が特徴
千代の園
1896年 明治29年創業の酒蔵
熊本を代表する赤酒も作っている
(現在では熊本で2社だけが赤酒を製造しています)
赤酒は、熊本に伝わる最も古い型の清酒の特徴を残す赤褐色のお酒
みりんと似ていますが、みりんとは異なり微アルカリ性の性質を持っています。
熊本ではお正月のお屠蘇として欠かせません。
一般の清酒は、加熱することで保存性を高めているのに対して、赤酒は、もろみを搾る前に「木灰(もくはい)」を入れて酸を中和することで保存性を高めます。
まとめ
- 2021年11月に出来た熊本初のウイスキー蒸溜所
- 熊本の自然豊かな土地で造られる
- 世界を魅了するシングルモルトへの挑戦
- 最初のシングルモルトウイスキーの出来上がりは2025年予定
松下さん・本坊さん・川野さん本当にお世話になりました。ありがとうございました!
山鹿蒸溜所のウイスキーの完成が楽しみですね!
山鹿蒸溜所のホームページ
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